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自転車で赤切符!どうなるの?出頭から罰金までの流れと注意点

自転車で赤切符 くらし

自転車で赤切符を切られてしまった――そんなとき、どのような流れで手続きが進み、どんなリスクがあるのかご存じでしょうか。

自転車の交通違反は、これまで注意や指導で済むケースが多かったものの、近年は取り締まりが強化され、重大な違反には「赤切符」が交付されるようになっています。

赤切符(交通切符告知票)を受け取ると、警察署や検察庁への出頭、場合によっては罰金や前科がつく可能性もあり、決して軽視できません。

この記事では、自転車で赤切符を切られた場合の出頭から罰金までの一連の流れや、注意すべきポイントをわかりやすく解説します。

万が一の際に慌てないためにも、ぜひ参考にしてください。

自転車の赤切符と青切符の違いについては、こちらで詳しく説明してあります

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自転車で赤切符 どうなるの?

自転車で赤切符
  1. 自転車で赤切符とは?
  2. 自転車で赤切符を切られたケース
  3. 自転車で出頭を命じられたケース
  4. 自転車で罰金が発生したケース

赤切符の正式名称は「交通切符告知票」です。この書類は複写式で、最初の用紙が赤色であることから通称「赤切符」と呼ばれています。

また、「告知票・免許証保管証」とも記載される場合があり、重大な交通違反(信号無視や酒気帯び運転など)の際に交付され、刑事手続きの対象となります。

自転車で赤切符とは?

赤切符の制度は、2022年10月から自転車の重大違反に対する取り締まり強化の一環として導入されました。

自転車で赤切符とは、比較的重い交通違反をした際に警察官から交付される交通切符で、刑事手続きの対象となるものです。

赤切符の正式名称は「交通切符告知票」です。この書類は複写式で、最初の用紙が赤色であることから通称「赤切符」と呼ばれています。

また、「告知票・免許証保管証」とも記載される場合があり、重大な交通違反(信号無視や酒気帯び運転など)の際に交付され、刑事手続きの対象となります。

赤切符が交付されると、刑事罰の対象となり、場合によっては前科が付く可能性があります。

従来は警告や指導で済んでいた違反行為でも、悪質または危険と判断された場合は赤切符が交付されるため、より厳しい対応がなされています。

自転車で赤切符を切られたケース

上記の通り、赤切符が交付されるのは、信号無視や通行区分違反などの重大な違反行為、または警察官が悪質な運転と判断した場合です。

2024年11月の道路交通法改正により、スマートフォンの「ながら運転」酒気帯び運転なども厳罰化され、これらも赤切符の対象となります。

さらに、傘差し運転物を持ちながらの運転なども、地域の規則によっては赤切符の対象となることがあります。

事故につながる危険な運転や、歩行者に重大な危険を及ぼした場合も赤切符が交付されます。

自転車で赤切符を切られた具体的なケース

以下に、実際に赤切符が交付される主なケースと具体例を紹介します。

1. 酒酔い運転・酒気帯び運転
自転車で酒に酔った状態や酒気帯びで運転した場合、赤切符の対象となり、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されることがあります。

2. ながらスマホ運転による事故・危険運転
運転中にスマートフォンを操作し、事故や危険を生じさせた場合も赤切符が交付されます。この場合、1年以下の懲役または30万円以下の罰金となります。

3. 信号無視や一時停止無視などの重大違反
信号を無視して交差点に進入したり、一時停止を守らずに事故や危険を生じさせた場合も、赤切符の対象です。

5. 無灯火やイヤホン使用などの危険運転で重大事故を起こした場合
無灯火やイヤホンで音楽を聴きながら運転し、歩行者や他の車両と衝突して重大な事故を起こした場合も、刑事罰の対象です。

実際の判例・事故例

  • 夜間に無灯火・イヤホン使用で警察官と衝突し、死亡事故を起こした高校生
    → 赤切符交付・刑事手続き・高額な損害賠償命令。
  • 信号無視で横断歩道を渡る歩行者と衝突し、死亡事故を起こしたケース
    → 赤切符交付・刑事処分・数千万円規模の賠償命令。
  • ペットボトルを持ちながら下り坂をスピードを落とさず走行し、歩行者と衝突して死亡させたケース
    → 赤切符交付・刑事罰・高額賠償。

赤切符は、軽微な違反ではなく、事故や他人に危害を加える危険性の高い行為が対象です。
また、赤切符が交付されると刑事手続きとなり、罰金や前科がつく可能性があるため、十分な注意が必要です。

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自転車で出頭を命じられたケース

赤切符を交付された場合、後日、検察庁から出頭通知が届きます。これは刑事手続きの一環で、違反内容の確認や事情聴取のために出頭が求められます。

出頭要請を無視したり、逃亡の恐れがあると判断された場合は、逮捕される可能性もあります。

また、悪質な違反や事故を起こした場合、警察署での事情聴取や調書作成が行われ、その後検察庁への出頭につながります。

自転車で出頭を命じられた具体的なケース

自転車の交通違反で「出頭」を命じられるのは、主に赤切符(交通切符)が交付された場合や、重大な事故・違反があった場合です。以下に、実際に出頭を命じられた具体的なケースを紹介します。

1. 信号無視による赤切符交付と出頭命令
大阪市旭区の交差点で自転車が信号無視をし、警察官に現行犯で止められ赤切符を交付されたケースがあります。この場合、後日、大阪簡易裁判所への出頭を命じられました。出頭先では、身分証明書の提示や違反状況の確認、反省の有無などについて取り調べが行われ、初犯だったため罰金は科されず起訴猶予となりましたが、再犯時には重い処分となる旨を告げられました。

2. 点滅信号での進入による出頭命令
点滅信号で交差点に進入し、その後赤信号になった際に警察官に止められたケースでも、後日簡易裁判所への出頭を命じる呼出状が届いた事例があります。呼出状には出頭日時が指定され、出頭しない場合はより厳しい措置が取られる可能性があります。

3. 死亡事故や重傷事故を起こした場合
自転車の危険運転によって歩行者にけがを負わせたり、死亡事故を起こした場合は、警察署での事情聴取後、検察庁や裁判所への出頭が命じられます。たとえば、飲食宅配代行サービスの配達員が自転車で歩行者をはねて死亡させた事故では、裁判で有罪判決が下されています。

出頭命令の背景と注意点

  • 出頭命令は、違反内容の確認や刑事手続きのために行われます。無視すると、逮捕や強制的な連行(勾引)の対象となることがあります。
  • 初犯や軽微な違反の場合は不起訴や罰金なしとなることもありますが、悪質な違反や再犯の場合は厳しい処分が科されます。
  • 出頭時には、服装や態度も評価の対象となるため、誠実な対応が求められます。

自転車の交通違反で出頭を命じられるケースは、信号無視や重大事故など、社会的に危険性が高い行為が中心です。呼出状が届いた場合は、必ず指定された日時に出頭し、誠実に対応することが重要です。

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自転車で罰金が発生したケース

赤切符が交付された場合、略式起訴を経て罰金刑が科されることが一般的です。

罰金額は違反の内容によって異なりますが、信号無視や通行区分違反などは5万円以下、酒気帯び運転の場合は3年以下の懲役または50万円以下の罰金、運転中のながらスマホで交通の危険を生じさせた場合は1年以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。

今後は2026年までに「青切符(反則金)」制度が導入される予定で、軽微な違反は反則金で処理されるようになりますが、重大な違反や悪質なケースでは引き続き赤切符が適用され、刑事罰の対象となります。

自転車で罰金が発生した具体的なケース

自転車の交通違反に対する罰則は年々厳しくなっており、2024年11月以降は特に「ながらスマホ」と「酒気帯び運転」に対して高額な罰金が科されるケースが増えています。

以下、実際に罰金が発生した主なケースを紹介します。

1. ながらスマホ運転

  • 自転車を運転しながらスマートフォンを手に持って通話したり、画面を注視した場合
    → 6か月以下の懲役または10万円以下の罰金が科されます。
  • さらに、ながらスマホが原因で交通事故を起こした場合
    → 1年以下の懲役または30万円以下の罰金となります。

2. 酒気帯び運転

  • 酒気帯び状態で自転車を運転した場合
    → 3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。
  • 酒気帯び運転を助けた同乗者や酒類の提供者にも罰則
    → 2年以下の懲役または30万円以下の罰金(同乗・酒類提供)、自転車の提供者は3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。

3. 信号無視や一時不停止などの重大違反

  • 信号無視や一時停止無視などの危険行為で赤切符が交付された場合
    → 5万円以下の罰金が科されるケースがあります。

4. 自転車運転者講習の未受講

  • 3年以内に2回以上の危険行為で検挙され、指定された自転車運転者講習を受講しなかった場合
    → 5万円以下の罰金が科されます。

5. 青切符制度による反則金(今後導入予定)

  • 軽微な違反(例:無灯火、通行区分違反、定員外乗車など)
    → 5,000円~12,000円程度の反則金が科される見込みです。

注意点

  • 赤切符による罰金は刑事罰となり、前科が付く可能性があります。
  • 反則金(青切符)は行政処分で、納付すれば刑事罰にはなりません。
  • 示談が成立しても、刑事罰が科される場合があるため、違反後の対応も重要です。

これらの事例からも、自転車であっても重大な違反や危険行為には高額な罰金や厳しい処分が科されることがわかります。日常的に交通ルールを守り、安全運転を心がけることが重要です。

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赤切符が切られた場合の出頭から罰金について

  1. 赤切符に関する最新情報(2025年4月時点)
  2. 赤切符を切られた場合の出頭から罰金までの流れと注意点
  3. 赤切符を受け取った時の自転車講習会(自転車運転者講習)について
  4. 赤切符とレッドカード(自転車指導警告カード)の違い
  5. レッドカードを受け取った場合、講習を受講しないとどのような罰則が科されるか?

赤切符に関する最新情報(2025年4月時点)

1. 赤切符の現状と対象

  • 赤切符(交通切符告知票)は、信号無視や酒酔い運転、通行禁止違反など、重大かつ危険な自転車の交通違反に対して交付されます。
  • 赤切符が交付されると、刑事事件として警察の事情聴取や検察への出頭が必要となり、起訴されれば罰金や懲役などの刑事罰が科され、前科が付く可能性もあります。

2. 2026年までの法改正と青切符制度の導入

  • 2024年5月17日に改正道路交通法が成立し、2026年5月23日までに自転車にも「青切符(反則金制度)」が導入されることが決定しました。
  • 青切符は16歳以上が対象で、比較的軽微な違反(113類型)に対して反則金(例:信号無視で5,000~6,000円程度)が科されます。
  • これにより、軽微な違反は刑事罰ではなく反則金で処理されるようになり、刑事事件化を避ける方向に進みます。

3. 赤切符の今後の位置づけ

  • 青切符制度が導入されても、重大・悪質な違反(酒酔い運転や事故につながる危険運転など)には引き続き赤切符が交付され、刑事罰の対象となります
  • 2024年11月からは「ながらスマホ運転」や「酒気帯び運転」などの危険行為も重点的に取り締まり対象となっており、これらは赤切符の対象に含まれます。
  • 傘差し運転や物を持ちながらの運転も、事故や危険を生じさせた場合は赤切符が交付される可能性があります。

4. 取り締まり強化と社会的背景

  • 2022年10月以降、警察による自転車の赤切符交付が積極的に行われています。
  • 悪質な違反や事故が増加しており、重大事故では加害者に数千万円規模の損害賠償命令が下される事例も報告されています。

5. 注意点と今後の動向

  • 青切符制度の導入で軽微な違反の刑事罰リスクは減りますが、赤切符対象の重大違反は今後も厳しく処罰されるため、遵法意識と安全運転が一層求められます
  • 企業や学校でも自転車利用者への教育や保険加入の推奨が強まっています。

2026年までに自転車にも青切符制度が導入され、軽微な違反は反則金で処理される一方、重大な違反や危険運転には今後も赤切符が交付され、刑事罰の対象となります。

自転車も「車両」としての責任が厳格に問われる時代に入っており、ルール遵守と安全運転がこれまで以上に重要です

赤切符を切られた場合の出頭から罰金までの流れと注意点

自転車で赤切符(交通違反切符)を受け取った場合、通常の青切符(反則金制度)とは異なり、刑事手続きの対象となります。

以下、出頭から罰金までの一般的な流れと注意点をまとめます。

自転車で赤切符を切られた場合の手続きの流れ

  • その場で警察官から赤切符を交付され、違反内容や状況について調書が作成されます。
  • 違反からおよそ20日後に、検察庁から「出頭通知」が届きます。指定された日時・場所に必ず出頭してください。無視するとより厳しい対応を受ける可能性があります。
  • 検察庁で検察官と面談し、違反の事実確認や反省の有無、再発防止策などが問われます。この面談の結果、起訴(略式裁判)または不起訴が決まります。
  • 起訴された場合は略式裁判となり、通常は裁判所に出頭せず、後日届く罰金通知に従い指定の場所で罰金を納付します。
  • 初犯や軽微な違反の場合、不起訴となり罰金が科されないケースもあります。

赤切符を切られた場合の罰金の内容

赤切符を切られた場合の罰金は、重大な交通違反に対する刑事罰として科されるもので、青切符(反則金)とは異なり「前科」がつく点が大きな特徴です。

罰金額の目安
赤切符が交付される違反(例:酒酔い運転、無免許運転、重大な信号無視など)は、一般的に5万円以上の罰金が科されることが多いです。違反内容によっては、さらに高額になる場合や、懲役刑が科されるケースもあります。

刑事手続きの流れ
赤切符を受け取ると、指定された日時・場所に出頭し、警察や検察の取り調べを受けます。その後、略式裁判や正式裁判を経て、裁判所から罰金刑が言い渡されます。

罰金未納時の対応
罰金を支払わない場合は督促状が送付され、それでも納付しない場合は最終的に「労役場留置」(1日5,000円換算での強制労働)となることがあります。

前科がつく
赤切符による罰金刑は刑事罰であり、「前科」として記録されます。履歴書の賞罰欄などにも記載義務が生じる場合があります。

赤切符による罰金は、重大な違反に対する刑事処分であり、金額も高額、かつ前科がつく重大なペナルティです。青切符(反則金)とは異なり、社会的な影響も大きいため、十分な注意が必要です。

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赤切符を受け取った時の自転車講習会(自転車運転者講習)について

講習会の概要

自転車で赤切符を受け取った場合、3年以内に2回以上の危険行為(信号無視や酒気帯び運転など)で検挙された場合、都道府県公安委員会から「自転車運転者講習」の受講命令が出されます。

この講習は交通ルールの遵守を徹底し、再発防止を目的に設けられた制度です。

対象となる危険行為

講習の対象となる危険行為は、信号無視や酒気帯び運転、通行区分違反、スマートフォン等のながら運転、妨害運転など16類型に及びます5。これらの違反を3年以内に2回以上繰り返した場合、講習命令の対象となります。

講習の内容

  • 講習時間:3時間
  • 手数料:6,000円~6,150円程度(地域により異なる)
  • 主な内容
    • 交通ルールや違反事例の解説
    • 被害者や遺族の声の紹介
    • 危険運転の疑似体験やディスカッション
    • 事故時の責任や再発防止策の学習
    • 理解度チェック(小テストなど)

受講者の特性に応じた個別指導も含まれ、実践的な学びを通じて安全運転の意識を高めます。

受講命令と罰則

  • 講習命令を受けた場合、3か月以内に受講する義務があります。
  • 受講しない場合は5万円以下の罰金が科されます。
  • 14歳未満の子どもは処罰の対象外です。

注意点

  • 講習の対象となるのは、赤切符による検挙や重大な交通事故を繰り返した場合です。黄色い「自転車指導警告カード」だけでは講習命令の対象にはなりません。
  • 講習を受けることで前科が消えるわけではありませんが、再発防止や社会的責任の自覚につながります。

赤切符を受け取った後、危険行為を繰り返すと自転車運転者講習の受講が義務付けられます。受講命令には必ず従い、安全運転と交通ルールの遵守を徹底しましょう。

赤切符とレッドカード(自転車指導警告カード)の違い

赤切符とレッドカードは、どちらも自転車の交通違反に対して警察官が交付するものですが、その性質や法的影響は大きく異なります。

項目赤切符(交通切符告知票)レッドカード(自転車指導警告カード)
交付対象重大・悪質な違反(信号無視、酒気帯び運転など)軽微な違反や危険運転(信号無視、無灯火、逆走など)
法的性質刑事手続きの対象。検察庁への出頭や略式裁判、罰金・前科の可能性がある警告のみ。法的な罰則や罰金は発生しない
目的重大違反に対する処罰・刑事責任の追及違反者への注意喚起・再発防止
記録警察・検察の記録に残り、処分歴や前科となる場合がある警察の記録に残るが、罰則はない。累積で講習義務が発生する場合あり
その後の流れ検察庁への出頭→略式裁判→罰金・刑罰・前科の可能性3回累積で「自転車運転者講習」義務化。未受講は5万円以下の罰金も
影響1回で刑事責任・前科がつくことがある直接罰則はないが、再犯時は赤切符など厳しい処分に繋がることも
  • 赤切符交通切符告知票)は重大な違反に対して交付され、刑事手続きや罰金、前科など重い法的責任が生じます。
  • レッドカード自転車指導警告カード)は軽微な違反に対する警告票で、罰金や刑罰はありませんが、記録には残り、累積で講習義務が発生する場合があります。
  • レッドカードを軽視して違反を繰り返すと、赤切符やより重い処分に進展するリスクがあります。

このように、レッドカードは警告、赤切符は処罰という明確な違いがあります。違反の内容や悪質性によって、どちらが交付されるかが決まり、その後の対応や影響も大きく異なります。

レッドカードを受け取った場合、講習を受講しないとどのような罰則が科されるか?

自転車でレッドカード(自転車指導警告カード)を受け取り、3年以内に2回以上の危険行為でレッドカードが交付された場合、都道府県公安委員会から「自転車運転者講習」の受講命令が出されます。

この講習命令に従わず、指定期間内(通常3か月以内)に講習を受講しなかった場合は、5万円以下の罰金が科せられます。

レッドカード自体には罰則や罰金はありませんが、累積によって講習受講義務が発生し、それを無視すると法的な罰則(罰金刑)が課されます。

罰金刑が科されると前科がつく可能性もあるため、講習命令を受けた場合は必ず受講することが重要です。

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自転車で赤切符に関する:よくある質問 Q&A

赤切符を受け取った場合、反省の態度がどのように評価されるのか?

赤切符を受け取った場合、反省の態度は処分や刑罰の軽減を判断する際の重要な要素の一つとして評価されます。

意見の聴取や検察官との面談、裁判などの場面で、違反や事故に対して真摯に反省し、再発防止策を講じていることを具体的に伝えることが、処分の軽減や不起訴処分につながる可能性があります。

ただし、「反省している」と口頭で述べるだけでは十分ではありません。違反事実を認め、なぜそのような行為に至ったのか、今後どのように再発を防ぐのか、具体的な行動や考えを示すことが重要です。

また、反省の意を示すことはあくまで軽減への第一歩であり、必ずしも反省のみで処分が軽くなるとは限りません。

一方で、違反の事実を否認し続けたり、取締りに対して反抗的な態度を示した場合は、処分の軽減が難しくなります。謙虚な姿勢で誠実に対応することが評価されやすく、傲慢な態度や過信は逆効果となる場合があります。

まとめると、赤切符を受け取った際には、違反を認めた上で、心からの反省と具体的な再発防止策を示すことが、処分や刑罰の軽減に有利に働くポイントです。

赤切符を受け取った場合、略式裁判での処分の可能性は?

赤切符を受け取った場合、略式裁判での処分の可能性は非常に高いです。

赤切符が交付されるのは比較的重い交通違反(信号無視、酒気帯び運転、速度超過など)であり、刑事手続きの対象となります。

略式裁判とは、被疑者が違反事実を認め、異議がない場合に、検察官の請求に基づき簡易裁判所が書面審査のみで罰金などの刑を決定する手続きです。

ほとんどの赤切符案件はこの略式裁判で処理され、被疑者本人が裁判所に出頭せずとも罰金額が決まり、後日納付書が郵送される流れとなります。

略式裁判で科される刑罰は「100万円以下の罰金または科料」に限られ、懲役や禁錮などの重い刑罰は正式裁判でしか科されません。略式命令に不服がある場合は、2週間以内に正式裁判を請求することも可能です。

まとめると、赤切符を受け取った場合、違反を認めていればほとんどが略式裁判となり、罰金刑が科されます。これにより「前科」がつく点にも注意が必要です。

赤切符を受け取った場合、悪質な違反と判断される条件は?

自転車で赤切符を受け取る「悪質な違反」とは、単なる交通ルール違反ではなく、危険性や社会的影響が大きい行為、または繰り返し違反を行うなど、特に重く見られるケースが該当します。

具体的な判断基準や条件は以下の通りです。

1. 重大な交通違反や危険行為

  • 信号無視、一時不停止、右側通行、歩道での徐行義務違反など、事故に直結しやすい違反行為は「悪質」と判断されやすいです。
  • 2024年11月施行の改正道路交通法では、「酒気帯び運転」や「ながらスマホ運転」も新たに赤切符の対象となり、特に危険性が高いと見なされています。

2. 実際に危険を発生させた場合

  • ながらスマホ運転や傘差し運転、イヤホン使用運転などで、実際に事故や他者への危険を生じさせた場合は、悪質性が高いと判断されます。

3. 違反の反復・常習性

  • 同じ違反を3年以内に2回以上繰り返す場合や、過去に何度も指導警告を受けているにもかかわらず再度違反を行った場合も、悪質と見なされやすいです。

4. 警察官の現場判断

  • 軽微な違反でも、運転態度が著しく危険だったり、周囲への影響が大きいと警察官が判断した場合は、赤切符が交付されることがあります。

5. その他の具体例

  • 酒酔い運転や酒気帯び運転は、極めて悪質な違反とされ、特に厳しい罰則(3年以下の懲役または50万円以下の罰金)が科されます。
  • ながらスマホで事故を起こした場合も、1年以下の懲役または30万円以下の罰金と重い処分となります。

悪質な違反と判断される条件は、「重大な交通違反」「実際に危険を生じさせた場合」「繰り返しの違反」「警察官による危険運転の現場判断」などが挙げられます。

特に、事故につながる可能性が高い行為や、社会的な影響が大きい違反は、赤切符の交付対象となりやすいので注意が必要です。

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赤切符を受け取った場合、2回目以降の処分の重さは?

自転車で赤切符を2回目以降に受け取った場合、処分は1回目よりも明らかに重くなる傾向があります。主なポイントは以下の通りです。

起訴や罰金刑の可能性が高まる
1回目の赤切符では不起訴や起訴猶予となるケースが多いですが、2回目以降は「違反を繰り返している」「反省が見られない」と判断されやすく、略式起訴による罰金刑が科される確率が高くなります。罰金の相場は5万円以下が一般的ですが、違反内容によってはさらに高額になることもあります。

自転車運転者講習の受講義務
3年以内に2回赤切符を受けた場合、約6,000円の費用がかかる「自転車運転者講習」(約3時間)の受講が義務付けられます。これを受講しないと5万円以下の罰金が科されるため、実質的に必ず受講が必要です。

前科がつくリスクが高まる
2回目以降は検察官の判断も厳しくなり、罰金刑が確定すると前科がつきます。前科があると就職や資格取得、海外渡航などに影響する場合もあるため、社会的なデメリットも無視できません。

社会的信用や生活への影響
赤切符による刑事処分は記録に残り、場合によっては履歴書への記載義務が生じるなど、生活面での影響も大きくなります。

まとめると、2回目以降の赤切符は「起訴・罰金刑」「講習義務」「前科リスク」など、1回目よりも明らかに重い処分が科されるため、再発防止が極めて重要です。

【まとめ】自転車で赤切符を切られたら?出頭から罰金までの流れと注意点

  • 自転車で赤切符を受け取ると、刑事手続きが開始される。
  • 赤切符交付後、約20日以内に検察庁から出頭通知が届く。
  • 出頭通知を無視すると、より厳しい対応や処分を受ける可能性がある。
  • 検察庁での面談では、違反の事実確認と反省の態度が重視される。
  • 起訴されると略式裁判となり、罰金刑が科される場合がある。
  • 初犯や軽微な違反の場合、不起訴や罰金なしとなるケースもある。
  • 悪質な違反や危険運転の場合、1回目でも起訴・罰金刑となることがある。
  • 罰金刑となった場合、前科がつくため注意が必要。
  • 赤切符とレッドカードは異なり、赤切符は刑事処分、レッドカードは警告票。
  • 日頃から交通ルールを守り、安全運転を心がけることが最大の予防策。

自転車で赤切符を切られた場合、通常の交通違反とは異なり、刑事手続きの対象となるため、厳格な対応が求められます。

警察による取り締まりから始まり、検察庁への出頭、場合によっては裁判所での手続きや罰金の支払いが必要となることもあります。

初犯の場合は不起訴や罰金が科されないケースもありますが、悪質な違反や再犯の場合は重い処分を受ける可能性が高まります。

今後は青切符制度の導入により軽微な違反は反則金で処理される見通しですが、重大な違反には引き続き赤切符が適用されます。

自転車も「車両」としての責任が問われる時代、日頃から交通ルールを守り、安全運転を心がけましょう。

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