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自転車の赤切符とは?青切符との違い、いつから導入か?

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自転車は手軽で便利な移動手段ですが、交通ルール違反には厳しい処分が科されることをご存じでしょうか。

この記事では、自転車の「赤切符」とは何か、そして「青切符」との違いや、それぞれがどのような違反に適用されるのかを詳しく解説します。

また、赤切符や青切符が自転車に導入された背景や、制度がいつから始まったのか(青切符は2026年4月1日から実施)についてもわかりやすくまとめています。

自転車利用者が知っておくべき最新の道路交通法改正や、違反時の具体的なリスクについても触れていますので、安全に自転車を利用したい方はぜひご覧ください。

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自転車の赤切符とは?青切符との違い、いつから導入されたのか?

自転車の赤切符とは?

自転車の「赤切符」とは、重大または悪質な交通違反をした際に交付される違反切符で、刑事罰の対象となるものです。

赤切符が交付される主な違反には、信号無視、一時不停止、酒酔い運転、酒気帯び運転、危険な「ながら運転」(運転中のスマートフォン操作など)が含まれます。

赤切符を受け取ると、警察での事情聴取や検察庁への送致、最終的には簡易裁判所での手続きが必要となり、罰金刑や懲役刑が科される場合もあります。

罰金額は違反内容によって異なりますが、軽いもので2万円以下の罰金または科料、重い場合は5年以下の懲役または100万円以下の罰金となることもあります。

また、刑事罰のため有罪となれば前科が付く可能性もあります。

自転車の赤切符制度は、2022年10月から取り締まりが強化され、悪質な違反に対して積極的に適用されるようになりました。

従来は自転車に青切符(反則金制度)はなく、違反があれば原則として赤切符による刑事手続きとなっていましたが、2026年にも青切符制度(反則金制度)が導入される予定です。

まとめると、自転車の赤切符は重大な違反に対して交付され、刑事罰や前科のリスクがある厳しい処分です。

今後は軽微な違反に対して青切符(反則金)も導入される見通しですが、重大な違反については引き続き赤切符が適用されます。

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赤切符の対象となる危険行為の具体例は?

自転車の赤切符(刑事罰の対象となる交通切符)が交付される危険行為には、以下のようなものがあります。

2024年の法改正により、「酒気帯び運転」と「ながら運転(運転中の携帯電話使用)」も追加され、現在は17類型が対象です。

主な危険行為の具体例

  • 信号無視
  • 通行禁止違反(進入禁止道路の走行など)
  • 歩行者用道路徐行違反(歩道通行時に徐行しない)
  • 通行区分違反(車道の右側通行など)
  • 路側帯進行方法違反
  • 遮断踏切立入り
  • 優先道路通行車妨害
  • 交差点優先車妨害
  • 環状交差点通行車妨害
  • 指定場所一時不停止
  • 歩道通行時の通行方法違反
  • 制動装置(ブレーキ)不良自転車運転
  • 酒酔い運転
  • 酒気帯び運転(2024年追加)
  • 安全運転義務違反
  • 携帯電話使用等によるながら運転(2024年追加、通話や画面注視など)
  • 妨害運転(幅寄せや急ブレーキなど)

これらの危険行為は、悪質または重大な違反と判断された場合に赤切符が交付され、刑事罰の対象となります。

参考

  • 「酒気帯び運転」は3年以下の懲役または50万円以下の罰金、「ながら運転」で実際に危険を発生させた場合は1年以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。
  • 赤切符の交付対象は今後も社会状況や交通事故の傾向に応じて見直される可能性があります。

自転車も自動車と同じく、重大な違反には厳しい責任が問われるため、日常の運転時には十分な注意が必要です。

自転車の青切符とは?

自転車の「青切符」とは、比較的軽微な交通違反をした自転車利用者に対して交付される「交通反則告知書」のことです。これは、違反者が反則金を納付することで刑事罰や前科が付かず、手続きが完了する行政処分です。

青切符制度は、2024年5月に成立した改正道路交通法により導入が決定され、2026年4月1日に施行される予定です。

対象は16歳以上の自転車利用者で、信号無視や一時不停止、ながら運転(携帯電話使用)、右側通行、無灯火、傘差し運転など、合計113種類の違反行為が取り締まりの対象となります。

反則金の額は5,000円から12,000円程度になる見込みです。なお、酒酔い運転や悪質な違反については、従来通り「赤切符」が交付され、刑事罰の対象となります。

青切符の導入背景には、自転車事故の増加や、これまでの警告中心の取り締まりでは抑止効果が十分でなかったことがあり、より実効性のある交通違反対策として期待されています。

※青切符について詳細説明 ≫ 自転車の青切符、2026年から! 違反内容や罰金、徹底解説

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赤切符と青切符の具体的な違いや罰金額は?

切符の種類対象となる違反手続き・処分内容金額社会的影響
赤切符悪質・重大な違反(酒気帯び運転、危険運転、重大事故など)刑事手続き(警察での事情聴取、検察送致、場合によっては刑事裁判)違反内容により数万円~50万円以下の罰金や懲役刑もあり前科が付く可能性、就職や資格取得に影響も
青切符軽微な違反(信号無視、一時不停止、右側通行、傘差し運転など)反則金納付で処分終了。刑事罰や前科は付かない5,000円~12,000円程度(今後政令で定まる予定)前科なし、社会的影響は限定的

赤切符

  • 重大な違反や悪質な行為(例:酒気帯び運転、危険な「ながら運転」など)に対して交付されます。
  • 警察での事情聴取や検察への書類送検、最終的には刑事裁判となる場合があり、罰金や懲役刑が科されることもあります。
  • 有罪となれば前科が付くため、社会生活への影響が大きいのが特徴です。

青切符

  • 比較的軽微な違反(信号無視、一時不停止、歩道の徐行違反、右側通行、傘差し運転など)が対象です。
  • 反則金を納付すれば処分は終了し、刑事罰や前科は付きません。
  • 金額は5,000円~12,000円程度になる見込みで、今後政令で具体的に決まります。
  • 罰金と反則金の違い
  • 赤切符の「罰金」は刑事罰であり、前科が付く可能性があります。
  • 青切符の「反則金」は行政上の制裁金で、納付すれば刑事罰にはなりません。

赤切符は重大な違反に対する刑事罰、青切符は軽微な違反に対する行政処分(反則金)という違いがあり、罰金額や社会的影響も大きく異なります。青切符制度は2026年5月23日までに自転車にも導入予定です。

自転車の赤切符が導入された時期や背景は?

自転車の「赤切符」が導入された時期は、明確な制度開始年は示されていませんが、従来から重大または悪質な交通違反に対しては自転車利用者にも「交通切符(赤切符)」が交付されてきました。

これは、車やバイクと同様に刑事罰の対象となる制度であり、信号無視や酒酔い運転、重大事故などのケースで適用されています。

赤切符の運用が強調されるようになった背景には、自転車が関係する事故の増加と、その中で自転車側の重大な交通違反が多く確認されたことがあります。

警察庁の統計によれば、全国の交通事故全体は減少傾向にある一方で、自転車が絡む事故は近年増加し、死亡や重傷事故の多くで自転車側の信号無視や一時不停止などの違反が原因となっていました。

これまで自転車の違反取締りは、警告など罰則を伴わない方法が主流でしたが、重大な違反や警告に従わない場合には赤切符が交付され、刑事罰の対象となっていました。しかし、違反者の多くは起訴されず、実際に罰則が適用されるケースは少なかったのが実態です。

こうした状況を受けて、より実効性のある取締りを目指し、2024年5月には軽微な違反に対しても反則金を科す「青切符」制度の導入が決定されましたが、特に悪質な違反については今後も赤切符による刑事処分が継続されます。

要約すると、自転車の赤切符は従来から重大な違反への刑事罰として運用されており、その背景には自転車事故の増加や違反の悪質化がありました。

今後は青切符制度の導入で軽微な違反も抑止しつつ、赤切符は引き続き重大違反に対して適用される仕組みとなっています。

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赤切符を受けた場合、どのような処分を受ける?

自転車で赤切符を受けた場合、以下のような処分を受けることになります。

刑事手続きの対象となる
赤切符が交付されると、その違反は刑事事件として扱われます。現場で警察官から赤切符を渡された後、違反内容に応じて警察で事情聴取を受け、事件が検察庁に送致されます。

裁判を経て刑罰が科される
検察庁での手続きの後、起訴されると簡易裁判所で裁判が行われ、違反内容に応じて罰金刑や懲役刑などの刑罰が科される可能性があります。

たとえば、酒気帯び運転の場合は「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」、ながら運転(携帯電話使用)で危険を生じさせた場合は「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」などが規定されています。

前科がつく可能性
有罪判決を受けると前科がつき、社会生活や就職などに影響を及ぼす場合があります。

自転車運転者講習の受講義務
「ながら運転」や「酒気帯び運転」などの危険行為で、3年以内に2回以上赤切符を交付されたり、交通事故を起こした場合は「自転車運転者講習」の受講が義務付けられます。

受講命令に従わなかった場合は、5万円以下の罰金が科されます。

赤切符を受けると、反則金の納付だけで済む青切符とは異なり、刑事事件として扱われ、罰金や懲役などの刑罰、前科、自転車運転者講習の受講義務など、重い処分を受ける可能性があります。

悪質な違反行為には特に厳しい対応が取られるため、十分な注意が必要です。

自転車の「ながら運転」が赤切符に追加された理由は?

自転車の「ながら運転」が赤切符(刑事罰の対象となる危険行為)に追加された理由は、運転中の携帯電話使用などによる交通事故が年々増加し、社会的な問題となっているためです。

警察庁のデータによれば、自転車運転中のスマートフォンや携帯電話の使用が原因の事故は、2021年に93件、2022年には110件と増加傾向にあり、2013年~2017年と2018年~2022年の累計比較では約53.9%も急増しています。

ながら運転は、運転者の注意力が散漫になりやすく、歩行者や他の車両への重大な危険をもたらす行為です。

そのため、従来の警告や軽微な行政処分では事故防止効果が不十分と判断され、2024年5月に成立した改正道路交通法により、携帯電話等の「ながら運転」や酒気帯び運転が新たに赤切符の対象となる危険行為に追加されました。

この改正により、ながら運転で実際に危険を生じさせた場合は「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」といった厳しい刑事罰が科されることになり、再発防止や自転車利用者の安全意識向上を目指しています。

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【まとめ】自転車の赤切符とは?青切符との違い、いつから導入されたのか?

  • 自転車の赤切符は、酒気帯び運転や危険運転など重大・悪質な違反に対して交付され、刑事罰の対象となる。
  • 赤切符を受けると、警察での事情聴取や検察送致、場合によっては裁判となり、前科が付く可能性もある。
  • 青切符は比較的軽微な違反に対して交付され、反則金の納付で手続きが完了し、刑事罰や前科は付かない。
  • 青切符制度は、2026年5月23日までに自転車にも導入される予定である。
  • 青切符の対象となる違反は、信号無視や一時不停止、右側通行など、事故につながりやすい行為が中心。
  • 赤切符と青切符の最大の違いは、刑事罰か行政処分か、そして前科の有無にある。
  • これまで自転車違反は警告か赤切符の二択だったが、青切符導入で違反の重さに応じた対応が可能になる。
  • 赤切符の交付は、2024年10月以降、危険行為への取締り強化を背景に積極的に行われている。
  • 青切符導入の背景には、自転車事故の増加と、従来の警告中心の取締りでは抑止力が不十分だったことがある。
  • 今後は、違反内容に応じて赤切符と青切符が使い分けられ、自転車利用者にも一層の交通ルール順守が求められる。

自転車の赤切符は、重大または悪質な交通違反に対して交付され、刑事罰の対象となる厳しい処分です。

一方、2026年5月23日までに導入予定の青切符は、比較的軽微な違反に対して反則金を納付することで処分が完了し、刑事罰や前科が付かない制度です。

青切符導入の背景には、自転車事故の増加や、従来の警告中心の取締りでは抑止力が不十分だったことがあり、より実効性のある安全対策が求められてきました。

今後は、違反の内容に応じて赤切符と青切符が使い分けられ、自転車利用者にも一層の交通ルール順守が求められます。

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