この記事では、2026年から施行される自転車の青切符制度について、違反内容、罰金額、その他知っておくべきポイントを分かりやすく解説します。
近年増加傾向にある悪質な自転車のマナー違反。改正道路交通法により、自動車同様に反則金制度が導入されることになりました。
この記事を読めば、
- どのような行為が青切符の対象となるのか
- 違反した場合の具体的な罰金額
- 青切符を受け取った際の対処法
など、知りたい情報が全て分かります。
安全で快適な自転車走行ができるように、今すぐチェックしておきましょう！
自転車の青切符、いよいよ2026年から！ 違反内容や罰金、徹底解説
出典：東海テレビ
自転車の交通違反に対する「青切符」制度は、2024年5月17日に改正道路交通法が可決・成立したことにより導入されることが決定しました。
この制度は、公布から2年以内に施行される予定であり、具体的には2026年までに実施される見込みです。
この改正法により、自転車の交通違反に対しても車やバイクと同様に反則金が科されることになります。対象となるのは16歳以上の運転者で、信号無視や一時不停
対象となる違反行為
重大な違反行為が中心。具体的には、以下のような行為が対象となります。
- 酒酔い運転
- 信号無視
- 一時停止不停止
- 歩行者妨害
- ヘルメット未着用（16歳未満）
- 二人乗り
- 右側通行
- 携帯電話使用
- 傘さし運転
- イヤホン・ヘッドホン着用
以下に、各重大な違反行為について詳しく説明します。
酒酔い運転
定義と罰則
酒酔い運転とは、アルコールの影響で正常な運転ができない状態で運転することを指します。
具体的には、呼気中のアルコール濃度に関係なく、客観的に見て正常な運転ができないと判断される状態です。
罰則は非常に厳しく、違反点数は35点、免許取り消し、欠格期間は3年です。また、罰金は最大で100万円、懲役は5年以下となります。
信号無視
定義と罰則
信号無視とは、信号機の表示に反して通行することです。赤信号や黄色信号を無視して進行する行為が含まれます。
罰則としては、赤信号無視の場合、違反点数は2点、反則金は普通車で9,000円です。黄色信号無視の場合も同様に違反点数は2点ですが、反則金は7,000円です。
一時停止不停止
定義と罰則
一時停止不停止とは、指定された場所で一時停止を行わずに進行することです。これは特に信号のない交差点や踏切で問題となります。
罰則としては、普通車の場合、反則金は7,000円、違反点数は2点です。踏切での一時停止不停止の場合、反則金は9,000円、違反点数は2点です。
歩行者妨害
定義と罰則
歩行者妨害とは、横断歩道を渡ろうとしている歩行者の通行を妨げる行為です。具体的には、横断歩道の手前で一時停止せずに進行することが該当します。
罰則としては、違反点数は2点、反則金は普通車で9,000円です。
ヘルメット未着用（16歳未満）
定義と罰則
16歳未満の子どもが自転車を運転する際にヘルメットを着用しないことは、道路交通法に違反します。
罰則としては、保護者に対して指導が行われることが多いですが、具体的な罰金や違反点数は設けられていません。
二人乗り
定義と罰則
自転車やオートバイでの二人乗りは、特定の条件を除いて禁止されています。
罰則としては、違反点数が加算され、反則金が科されることがあります。具体的な金額や点数は車種や状況によります。
右側通行
定義と罰則
自転車や歩行者が道路の右側を通行することは、道路交通法に違反します。
罰則としては、違反点数が加算され、反則金が科されることがあります。具体的な金額や点数は状況によります。
携帯電話使用
定義と罰則
運転中に携帯電話やスマートフォンを使用することは、道路交通法に違反します。
罰則としては、違反点数が加算され、反則金が科されます。具体的には、違反点数は3点、反則金は普通車で18,000円です。
傘さし運転
定義と罰則
自転車やオートバイで傘をさしながら運転することは、道路交通法に違反します。
罰則としては、違反点数が加算され、反則金が科されることがあります。具体的な金額や点数は状況によります。
イヤホン・ヘッドホン着用
定義と罰則
運転中にイヤホンやヘッドホンを着用して音楽を聴くことは、道路交通法に違反します。
罰則としては、違反点数が加算され、反則金が科されることがあります。具体的な金額や点数は状況によります。
これらの違反行為は、交通安全を脅かす重大な行為であり、厳しい罰則が設けられています。運転者はこれらのルールを遵守し、安全運転を心がけることが求められます。
反則金
以下に、各違反行為に対する罰則について詳しく説明します。
酒酔い運転
定義と罰則
酒酔い運転とは、アルコールの影響で正常な運転ができない状態で運転することを指します。罰則は非常に厳しく、以下の通りです：
- 懲役：5年以下
- 罰金：100万円以下
- 違反点数：35点
- 免許取り消し：欠格期間3年
信号無視
定義と罰則
信号無視とは、信号機の表示に反して通行することです。罰則は以下の通りです。
- 赤信号無視：
- 反則金：普通車で9,000円
- 違反点数：2点
- 黄色信号無視：
- 反則金：普通車で7,000円
- 違反点数：2点
- 刑事罰：3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金
一時停止不停止
定義と罰則
一時停止不停止とは、指定された場所で一時停止を行わずに進行することです。罰則は以下の通りです。
- 反則金：普通車で7,000円、踏切での一時停止不停止は9,000円
- 違反点数：2点
- 刑事罰：3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金
歩行者妨害
定義と罰則
歩行者妨害とは、横断歩道を渡ろうとしている歩行者の通行を妨げる行為です。罰則は以下の通りです：
- 反則金：普通車で9,000円
- 違反点数：2点
- 刑事罰：3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金
ヘルメット未着用（16歳未満）
定義と罰則
16歳未満の子どもが自転車を運転する際にヘルメットを着用しないことは、道路交通法に違反しますが、罰則は設けられていません。これは努力義務として定められており、罰金や刑罰はありません。
二人乗り
定義と罰則
自転車やオートバイでの二人乗りは、特定の条件を除いて禁止されています。罰則は以下の通りです：
- 反則金：車種や状況による
- 違反点数：加算される場合がある
右側通行
定義と罰則
自転車や歩行者が道路の右側を通行することは、道路交通法に違反します。罰則は以下の通りです：
- 反則金：車種や状況による
- 違反点数：加算される場合がある
携帯電話使用
定義と罰則
運転中に携帯電話やスマートフォンを使用することは、道路交通法に違反します。罰則は以下の通りです：
- 反則金：普通車で18,000円
- 違反点数：3点
傘さし運転
定義と罰則
自転車やオートバイで傘をさしながら運転することは、道路交通法に違反します。罰則は以下の通りです：
- 反則金：車種や状況による
- 違反点数：加算される場合がある
イヤホン・ヘッドホン着用
定義と罰則
運転中にイヤホンやヘッドホンを着用して音楽を聴くことは、道路交通法に違反します。罰則は以下の通りです：
- 反則金：車種や状況による
- 違反点数：加算される場合がある
これらの違反行為は、交通安全を脅かす重大な行為であり、厳しい罰則が設けられています。運転者はこれらのルールを遵守し、安全運転を心がけることが求められます。
以下に、主な違反行為と罰則の要点を表にまとめました。
| 違反行為 | 罰則 |
|---|---|
| 酒酔い運転 | 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金、違反点数35点 |
| 無免許運転 | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金、違反点数25点1319 |
| ひき逃げ | 違反点数35点が加算、重大な場合は1年以上20年以下の懲役15 |
| 酒気帯び運転(0.25mg以上) | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金、違反点数25点 |
| 酒気帯び運転(0.15mg以上0.25mg未満) | 違反点数13点 |
| 過労運転等 | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金、違反点数25点15 |
| 麻薬等運転 | 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金、違反点数35点 |
| 大型車無資格運転 | 違反点数12点 |
| 仮免許違反運転 | 違反点数12点 |
| スピード違反(50km/h以上) | 違反点数12点 |
| スピード違反(30-50km/h) | 違反点数6点 |
| 信号無視(赤信号) | 反則金9,000円(普通車)、違反点数2点 |
| 一時停止違反 | 反則金7,000円(普通車)、違反点数2点 |
| 歩行者妨害(横断歩道) | 反則金9,000円(普通車)、違反点数2点 |
| 携帯電話使用運転 | 反則金18,000円(普通車)、違反点数3点 |
この表では、主に刑事罰や高い違反点数が課される重大な違反行為と、反則金が課される比較的軽微な違反行為を取り上げています。
その他の注意点
青切符の対象年齢と、14歳未満の方への対応
自転車の青切符は、16歳以上の方が対象となります。14歳以上16歳未満の方は赤切符の対象となり、14歳未満の方は児童相談所への通告が行われる可能性があります。
それぞれの対象者と対応について、詳しく見ていきましょう。
1. 16歳以上の方
- 青切符交付の対象となります。
- 違反行為の内容に応じて、5,000円から12,000円の反則金を支払う必要があります。
- 反則金に納得できない場合は、裁判所で争うこともできます。ただし、無罪判決を得られなければ、反則金に加えて裁判費用を支払うことになります。
2. 14歳以上16歳未満の方
- 青切符ではなく、赤切符の対象となります。
- 赤切符交付後は、家庭裁判所で審判が行われます。
- 審判の結果、保護者の方へ指導が行われたり、児童相談所へ通告されたりする可能性があります。
3. 14歳未満の方
- 青切符も赤切符も交付されませんが、警察から保護者の方へ指導が行われます。
- 悪質な違反行為の場合は、児童相談所へ通告される可能性もあります。
保護者の方へ
14歳未満のお子様が自転車に乗る際は、交通ルールを守ることの重要性をしっかりと教えてあげてください。また、ヘルメットの着用や夜間のライトの点灯など、安全運転のための指導も忘れずに。
一人一人が交通ルールを守り、思いやりのある運転を心がけることで、安全で快適な自転車社会を実現することができます。
気になるQ&A
Q：青切符を切られたら、必ず反則金を払わなければいけないの？
A：いいえ、必ずしもではありません。 裁判所に申し立てれば、公判で争うことができます。ただし、無罪判決を得られなければ、反則金に加えて裁判費用を支払うことになります。
青切符とは、比較的軽微な交通違反に対して発行される「交通反則告知書」のことです。
これを切られた場合、所定の期間内に反則金を納付すれば、刑事手続きを経ずに事案が終了します。つまり、前科が付くことはありません。
しかし、青切符を切られたからといって、必ずしも反則金を払わなければならないわけではありません。反則金を払うかどうかは本人の自由な選択です。
反則金を払わない場合、通常の刑事手続きに移行し、公判で有罪か無罪かを争うことができます。
Q：青切符のデメリットは？
A：刑事罰の記録が残らないというメリットがありますが、累積されると、将来的に免許の取得が困難になる場合があります。
ただし、公判で無罪とならなかった場合、反則金に加えて裁判費用を支払う必要があります。また、青切符による違反が累積される
一方で、青切符制度のメリットは、比較的軽微な違反であれば、前科が付かずに済むことです。反則金を払えば手続きが簡易に済むため、ドライバーの負担も軽減されます。
Q：安全運転のために、今すぐできることは？
A：以下の点に注意して、安全運転を心がけましょう。
- 交通ルールを遵守する
- 周囲に気を配り、安全確認を怠らない
- ヘルメットを着用する
- 夜間はライトを点灯する
安全運転を心がけるためには、まず交通ルールを守ることが大前提です。
さらに、周囲の状況に気を配り、安全確認を怠らないことも重要です。自転車の場合は、ヘルメットの着用や夜間のライト点灯など、基本的な対策を怠らないよう心がけましょう。
違反をしてしまえば、青切符による反則金の支払いや、場合によっては公判を経る必要があります。
安全運転を実践し、事故や違反に巻き込まれないよう十分注意することが何より大切です。
【まとめ】自転車の青切符、いよいよ2026年から！ 違反内容や罰金、徹底解説
2026年から施行される自転車の青切符制度について、その概要と、安全運転のために知っておくべきポイントを解説しました。
改正道路交通法により、これまで以上に厳しいルールが設けられます。安全な自転車社会を実現するためには、一人一人が交通ルールを守り、思いやりのある運転を心がけることが重要です。
記事の内容を参考に、自分の運転を見直し、安全運転を心がけましょう。
また、周囲に危険な運転をしている人がいたら、警察に通報するなど、積極的に安全な自転車環境づくりに関わることが大切です。
今すぐできること
- 交通ルールを再確認し、必ず守る
- ヘルメット着用、夜間ライトの点灯など、安全装備を徹底する
- 周囲に気を配り、思いやりのある運転を心がける
- 危険な運転を見かけたら、警察に通報する
これらのことを意識することで、自転車での事故を減らし、安全で快適な街づくりに貢献することができます。
