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南海トラフ巨大地震の大津波|桂浜の竜馬像はどうなる?竜馬記念館や高知城は?

桂浜の坂本龍馬像 くらし

この記事では、南海トラフ巨大地震で発生する大津波によって、桂浜の龍馬像や竜馬記念館、高知城はどうなるのかを徹底調査しました。

「あの龍馬像が津波に飲み込まれる…?」

想像するだけで恐ろしいですよね。桂浜は太平洋に面しており、津波の直撃を受ける可能性が高い場所です。龍馬像は高台にありますが、はたして無事なのでしょうか?

さらに、龍馬に関する貴重な資料が収められた竜馬記念館や、高知のシンボルである高知城への影響も気になるところです。

この記事では、過去の地震・津波の記録を元に、それぞれの場所における具体的な津波の想定や影響について詳細な情報を解説します。

「もしも」の事態に備え、防災意識を高めるためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

記事のポイント
  • 桂浜の坂本龍馬像は標高約20メートルの高台に立つが、津波の影響が懸念される。
  • 坂本龍馬記念館は海抜約50メートルに位置し、津波の直接的な被害を免れると思われる。
  • 高知城は標高約44.4メートルの大高坂山に築かれ、津波リスクは低い。
  • 津波避難場所として、坂本龍馬記念館や高知城の高台が利用可能。
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南海トラフ巨大地震の大津波が発生したら桂浜の竜馬像はどうなる?

桂浜
桂浜

南海トラフ巨大地震が発生した場合、高知県桂浜にある坂本龍馬像は、津波や地盤変動による影響を受ける可能性が高いと考えられます。

竜馬像の設置状況

坂本龍馬像

坂本龍馬像は太平洋を望む高台に設置されていますが、南海トラフ地震に伴う津波の高さは地域によって異なり、高知県沿岸部では最大10メートル以上の津波が予測されることがあります。

龍馬像の台座は約8メートルの高さがあり、銅像自体も5.3メートルと高い位置にありますが、津波の規模次第では浸水や基盤部分への影響が懸念されます。

また、地震による地盤変動も重要な要素です。過去の南海トラフ地震では、隆起や沈降が発生しており、桂浜周辺でも同様の現象が起きる可能性があります。

これにより、龍馬像の安定性や周辺環境に変化が生じることも考えられます。

しかし、総じて、坂本龍馬像はその立地条件から災害リスクを抱えているものの、高台に設置されているため一定の安全性は確保されているとのことですが、南海トラフ巨大地震の規模次第では損傷を免れない可能性もあるため、防災対策のさらなる強化が求められます。

桂浜の坂本龍馬像に関する情報

桂浜の坂本龍馬像が立っている高台の標高(海抜)は約20メートルです。

この標高に加え、台座の高さが8.2メートルです。銅像自体の高さが5.3メートルで、全体の高さは13.5メートルとなっています。

坂本龍馬像が立つ高台の海抜は20メートルで、その上に設置された台座の高さは8.2メートルですから、像の足元の高さは合計で28.2メートルとなります。

もし南海トラフ巨大地震が発生し、それに伴う津波が28メートルを超える高さに達した場合、龍馬像は足元から浸水する可能性があります。

以下の記事が気になります。南海トラフ巨大地震の津波の最大高さは、予測値で34.4m(黒潮町)とされています。

特に高知県では平成24年8月の内閣府による南海トラフの巨大地震モデル検討において、「津波高34.4m(黒潮町);全国で1番」という予測値が発表され、これまでの津波対策の見直しを余儀なくされている。

引用:高知県西部沿岸域における津波避難施設の整備状況調査

また、そのような津波がもたらす巨大な水圧はどの程度になるのか、さらには28メートルを超える波に対して高台や台座がどこまで耐えられるのかという点も懸念されます。

坂本龍馬像の台座が崩れる可能性はありますか?

南海トラフ巨大地震による津波が桂浜の坂本龍馬像の台座まで到達した場合、台座が崩れる可能性は以下の要因によって左右されます。

1. 台座の構造と耐久性

坂本龍馬像の台座は高さ8.2メートルで、1928年の建立以来、複数回の修復や補強が行われてきました。

特に1998年には本格的な強化補修が実施されており、耐久性は一定程度確保されています。

しかし、津波の衝撃力は非常に大きく、水圧や漂流物の衝突によって損傷するリスクがあります。

2. 津波の規模と水圧

津波の高さや速度に応じて、台座への水圧や衝撃力が変わります。

南海トラフ地震では、高知県沿岸部で最大10メートル以上の津波が予測されることがあります。

台座自体は標高約21メートルの高台に立っていますが、大規模な津波では浸水する可能性も否定できません。

3. 地盤への坂本龍馬像の台座まで到達した場合、台座が崩れる可能性影響

津波だけでなく、地震による地盤沈下や液状化現象も懸念されます。地盤が弱体化すると、台座全体の安定性が損なわれる可能性があります。

4. 防災坂本龍馬像の台座まで到達した場合、台座が崩れる可能性対策

現在、高知市では防災意識が高まっており、津波避難タワーや高台への避難経路整備などが進められています。

ただし、銅像そのものを守るための具体的な津波対策(例:防波壁設置やさらなる補強)は確認されていません。

坂本龍馬像の台座は過去の補修により一定の耐久性を持っていますが、大規模な津波や漂流物による衝撃には損傷を受ける可能性があります。

また、地盤変動も崩壊リスクを高める要因です。今後、さらなる防災対策や構造補強が必要とされるでしょう。

竜馬像が損傷を受けたとき、元通りに復元の可能性はありますか?

桂浜の坂本龍馬像や関連施設のデジタルアーカイブ化が進行しているという情報がありますが、万一、津波などで龍馬像が損傷を受けた場合、その復元にデジタルデータがどの程度役立つかについて考察します。

デジタルアーカイブ化の可能性

現在、国内外で文化財や歴史的建造物のデジタルアーカイブ化が進められており、3Dスキャンや高精細な画像データを用いて正確な記録を残す技術が普及しています。

坂本龍馬像についても、同様の技術を用いて詳細なデータが保存されている可能性があります。

ただし、具体的に龍馬像そのものが3Dスキャンなどで完全にデジタル化されているかどうかについては明確な情報は見当たりませんでした。

【補足】
デジタルアーカイブ化とは、文化財や文書、映像、音声などの有形・無形の資料をデジタル技術を用いて記録・保存し、長期的に保管・活用する仕組みを指します。

この手法は、資料の劣化や損失を防ぎつつ、データベース化によって検索性や共有性を向上させることが特徴です。

デジタルアーカイブ化されたデータは、災害時の復元や文化資産の継承に役立ちます。特に南海トラフ巨大地震のような災害時には、損傷した文化財や建造物を元通りに復元するための重要な基盤となります

復元の可能性

仮に、坂本龍馬像の詳細な3Dスキャンデータや設計図が保存されている場合、以下のような手順で復元が可能です。

  1. 損傷部分の解析:津波による損傷箇所を確認し、どの部分を再現する必要があるかを特定。
  2. 3Dプリントや鋳造技術の活用:デジタルデータを基に、失われた部分を3Dプリンターや伝統的な鋳造技術で再現。
  3. 修復作業:再現されたパーツを組み合わせ、元の形状に戻す。

このようなプロセスは、すでに他の文化財修復でも実績があります。

たとえば、フランス・ノートルダム大聖堂の火災後の修復では、事前に取得されていた3Dスキャンデータが重要な役割を果たしました。

課題と限界

  • データの精度:保存されているデータが十分高精度でない場合、完全な復元は難しい可能性があります。
  • 素材と工法:坂本龍馬像は銅像であり、当時の鋳造技術や素材を再現する必要があります。これには専門的な知識と技術が求められます。
  • 費用と時間:大規模な復元作業には多額の費用と時間がかかるため、資金調達や計画立案も重要です。

坂本龍馬像が津波で損傷を受けた場合、事前に高精度なデジタルアーカイブが整備されていれば、そのデータを活用して元通りに復元できる可能性は高いです。

ただし、その実現には保存されたデータの精度や修復技術、資金面での課題をクリアする必要があります。したがって、現段階ではアーカイブ化とともに防災対策も並行して進めることが重要です。

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南海トラフ巨大地震の大津波が発生したら、竜馬記念館や高知城はどうなる?

南海トラフ巨大地震が発生した場合、坂本龍馬記念館と高知城はそれぞれ異なる影響を受ける可能性があります。

坂本龍馬記念館の浸水被害

坂本龍馬記念館
坂本龍馬記念館

坂本龍馬記念館は海抜約50メートルの高台に位置しており、津波の直接的な被害を受ける心配はほとんどありません。

ただし、地震による強い揺れや周辺地域の浸水により、施設の利用やアクセスに影響が出る可能性があります。

記念館では資料の保護や防災対策が進められており、災害後の迅速な復旧を目指した取り組みも行われています。

坂本龍馬記念館の屋上から見下ろす太平洋と街並み

高知城の浸水被害

高知城公式ホームページ(高知城の天守閣からの周辺動画が見れます)

高知城は標高約44.4メートルの大高坂山に築かれており、津波の浸水範囲外、つまり津波の浸水を免れる安全な位置にあります。

しかし、地震動による揺れや地盤変動によって、石垣や建造物が損傷するリスクがあります。

過去の地震でも城の一部が被害を受けた記録があり、現在も耐震補強や防災対策が進められています。

参考≫第18回 高知県・高知市 南海トラフ地震対策連携会議~参考資料~

坂本龍馬記念館と高知城は、それぞれ標高の高さから津波そのものの影響を受けにくい立地条件にあります。

ただし、地震動や周辺環境への間接的な影響には注意が必要です。

防災対策や復旧計画を継続的に進めることで、これらの歴史的・文化的資産を守る取り組みが求められます。

過去における、高知城の地震の被害は?

高知城は過去の南海トラフ巨大地震の際、いくつかの被害を受けた記録がありますが、その立地条件や構造から比較的軽微な影響で済んだケースも多いです。

以下に、主な地震とその被害状況をまとめます。

宝永地震(1707年、M8.6)

宝永地震では、高知城下全体が甚大な被害を受けました。津波により高知市東部で約20平方キロメートルが沈下し、城下町では家屋が多数倒壊しました。

ただし、高知城自体については詳細な被害記録が少なく、石垣や建物への直接的な損傷は大きくなかったとされています。

安政南海地震(1854年、M8.4)

安政南海地震では、高知城下の町人町で火災が発生し、多くの家屋が焼失しました。津波による被害も甚大で、高知市付近では約1メートルの地盤沈下が確認されています。

ただし、高知城本丸や天守閣に関する具体的な損傷記録は見当たりません。

昭和南海地震(1946年、M8.0)

昭和南海地震では、高知市全体で甚大な被害が発生しました。津波は沿岸部で4~6メートルの高さに達し、多くの家屋が流失しました。

しかし、高知城自体は奇跡的に大きな損傷を免れました。この時期、高知城は老朽化が進んでいたため、戦後すぐに約10年をかけて解体修理工事が行われました。

この修理の際に15の建造物が国の重要文化財に指定され、敷地全体も国の史跡となりました。

昭和20年7月の高知大空襲では奇跡的に難を逃れたが、翌年12月の昭和南海地震で被害を受けた

高知城の特徴と耐災性

高知城は標高約44.4メートルの大高坂山に築かれており、この高台という立地条件が津波から守られる要因となっています。

また、石垣や木造建築物は柔軟性を持つ構造であり、大規模な揺れにも比較的耐えられる設計となっています。

過去の南海トラフ巨大地震では、高知城自体への直接的な被害は比較的少なかったものの、周囲の城下町やインフラには甚大な影響が及びました。

特に津波や火災による被害が顕著でした。現在では、これらの教訓を基に防災対策が進められており、高知城も文化財として保存されるだけでなく、防災拠点としての役割も期待されています。

桂浜水族館の浸水被害について

なお、桂浜の坂本龍馬像が設けられている高台の麓には、桂浜水族館があります。この桂浜水族館は、桂浜の砂浜に隣接しており、海抜約6メートルの位置にあります。

このため、南海トラフ巨大地震による津波が発生した場合、浸水被害を受ける可能性が非常に高いとされています。

一方で、坂本龍馬記念館や高知城はそれぞれ高台に位置しており、津波の直接的な影響を受けるリスクは低いです。

桂浜公園全体では、防災対策として避難場所や避難経路が整備されています。特に、水族館利用者は緊急時に坂本龍馬記念館などの高台へ避難するよう誘導される体制が取られています。

これらの施設を守るためには、津波だけでなく地震動への備えも含めた総合的な防災対策が引き続き重要です。

桂浜水族館
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南海トラフ巨大地震の大津波|桂浜の竜馬像や竜馬記念館、高知城はどうなる、まとめ

南海トラフ巨大地震が発生した場合、桂浜の坂本龍馬像、坂本龍馬記念館、高知城はそれぞれ異なる影響を受ける可能性があります。

桂浜の龍馬像は標高約20メートルの高台に立っていますが、津波の規模次第では浸水や基盤部分への影響が懸念されます。

一方、坂本龍馬記念館は海抜約50メートルの位置にあり、津波の直接的な被害を受ける可能性は低いと考えられます。

また、高知城も標高約44.4メートルの大高坂山に位置しており、津波からの安全性は高いですが、地震動による損傷や地盤変動には注意が必要です。

これらの歴史的建造物や観光名所を守るためには、防災対策の強化やデジタルアーカイブ化による復元可能性の確保が重要です。

私たち一人ひとりが防災意識を高め、地域全体で災害に備えることが求められています。

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