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「ミャクけつ」ミャクミャクのお尻はなぜかわいい?

ミャクケツ、ミャクミャクのお尻 ニュース

「ミャクけつ」という言葉がSNSを席巻しているのをご存じですか?

これは、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のお尻を指す愛称です。当初はその奇妙な見た目が話題となりましたが、今やその「お尻がかわいすぎる」と大人気に。

万博会場ではミャクミャクの後ろ姿を撮影しようと人だかりができ、「ミャクけつ」だけを商品化した公式グッズは入手困難になるほどの熱狂ぶりを見せています。

「ミャクけつ」なぜかわいい?

なぜ、多くの人がこの不思議なキャラクターのお尻にこれほどまでに魅了されるのでしょうか。

この記事では、思わず触れたくなるようなフォルムや、尻尾についた目玉のユニークなデザインの魅力、さらには認知心理学の専門家が分析する「ベビーフェイス効果」といった観点から、「ミャクけつ」のかわいさの秘密を徹底的に解き明かしていきます。

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「ミャクけつ」ミャクミャクのお尻はなぜかわいい?

出典:ガジェット通信

動画タイトル:ミャクミャクのお尻「ミャクけつ」なぜ人気?万博会場で背後から撮る人続出!入手困難“おしりだけ”公式グッズ開発秘話 人々が魅了される理由を認知心理学者が分析

ミャクミャクのお尻はなぜかわいい? 認知心理学的な分析

大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のお尻、通称「ミャクけつ」が多くの人々を魅了する背景には、巧みな心理効果が働いていると専門家は分析しています。

擬人化による愛着と庇護欲

ミャクミャクの丸みを帯びた赤いお尻は、人間の赤ちゃんや小動物の姿を無意識に連想させます。認知心理学の専門家である北九州市立大学大学院の松田憲教授は、これを「ベビーフェイス効果」の一種だと指摘しています。

これは、丸い顔や大きな目といった幼児的な特徴を持つ対象に対し、人々が保護したいという本能的な感情を抱く現象です。

特に、ミャクミャクの着ぐるみがリズミカルにお尻を振る動作は、乳児の背中をさするとお尻をフリフリと動かす「ギャラン反射」を思い起こさせ、一種の「ベビーヒップ効果」として、人々の庇護欲を強く刺激している可能性があります。

発表当初は批判的な意見も多かったミャクミャクが、健気に活動する姿とこの本能的なかわいさが結びつき、「守ってあげたい」という強い愛着感情へとつながったと考えられます。

一見すると奇妙なキャラクターでも、本能に訴えかける「丸み」という記号を一つ加えるだけで、これほどまでに人々の心を掴むことができるという事実に、デザインの奥深さを感じます。

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「ミャクけつ」なぜかわいい?デザインの意外性が生む「ギャップ萌え」

ミャクミャクの全身は、多数の目玉を持つ細胞と水が一体化した非常に斬新でユニークなデザインです。

しかし、その中で「お尻」の部分だけは、誰もが直感的に認識できるシンプルで丸い形にデフォルメされています。この全体の複雑さと一部の単純さという大きな「ギャップ」が、人々の関心を強く惹きつける「ギャップ萌え」の要因となっていると考えられます。

松田教授によると、メディア露出が増えることで人々の抵抗感が薄れる「単純接触効果」によって、当初のネガティブな印象が抑制されました。

その結果、人々はミャクミャクのポジティブな側面を受け入れやすくなり、「お尻がかわいい」という意外な魅力に気づくことができたのです。

筆者の感想は、全身が完璧に整ったキャラクターよりも、どこか一つ「ツッコミどころ」のあるアンバランスなデザインの方が、かえって特定の部分の魅力が際立ち、熱狂的なファンを生むきっかけになるのかもしれないと思います。

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造形的な特徴

大阪・関西万博で人気を博した「ミャクミャク」の造形は、人々の心を掴む緻密な計算の上に成り立っています。

独特の丸みと質感

ミャクミャクの大きな特徴の一つは、その独特な丸みと、着ぐるみになった際の柔らかそうな質感にあります。「細胞と水が融合して生まれた」という複雑で時に不気味とも捉えられかねないコンセプトとは対照的に、特に下半身は幼児を思わせるふっくらとした丸みを帯びたフォルムをしています。

この親しみやすい丸みと、イベントなどで動くたびに弾むような着ぐるみの質感が、見る人に不思議な安心感を与えます。当初のデザインに「怖い」という印象を持った人々も、実際に動く姿を目にすることで「見れば見るほど可愛く思える」とその愛らしいフォルムの虜になっていきました。

後ろ姿の魅力

ミャクミャクの人気を決定づけたのは、その愛らしくデザインされた「後ろ姿」の魅力、通称「ミャクけつ」です。

閉幕間際には1日に20万人以上が来場した万博会場では、多くの人がミャクミャクのオブジェの正面ではなく、あえて背後に回り込んで「ミャクけつ」を撮影しようと人だかりを作る光景が見られました。

プリっとしたお尻のフォルムと、そこから伸びる尻尾の先端についた「目玉」がチャームポイントとされ、SNSでは「#ミャクけつ」のハッシュタグを付けた写真が数多く投稿されるなど、社会現象にまでなりました。

公式グッズとして「おしりだけ」のマグネットが発売され、即入手困難になったことからも、その人気の高さがうかがえます。

通常キャラクターの魅力は顔や正面の表情に集約されがちですが、ミャクミャクは後ろ姿を最大のチャームポイントとして確立しており、デザインの盲点となりうる部分を逆手にとったこの斬新なアプローチが、熱狂的なファンを生んだ最大の要因だと思います。

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「ミャクけつ」「お尻に目がある」という設定

「ミャクけつ」お尻に目がある

ミャクミャクの最もユニークな設定の一つが、お尻(正確には尻尾の先端)にも目があることです。この一見奇妙なデザインには、キャラクターの魅力を深化させる複数の意味が込められています。

ユニークな設定の背景と意味

この「後ろの目」のアイデアは、制作者である絵本作家の山下浩平氏が、1970年の大阪万博の象徴である岡本太郎作「太陽の塔」にインスピレーションを得たことに由来します。

太陽の塔の背面には「黒い太陽」という顔があり、過去を表現しているとされます。山下氏はこの偉大なモニュメントへの敬意を込め、ミャクミャクの背後にも目をデザインしました。

また、ミャクミャクの複数の目(標準では顔に5つ、尻尾に1つの計6つ)は、大阪・関西万博のテーマである「多様性」を象徴しており、監視するためではなく、あらゆる価値観や視点に「気づき、見守り、共鳴する」という意味が込められています。

ミャクミャク本人もインタビューに対し、「おしりにも目がついてるからかな?」「(後ろも)もちろん見えてるよ!みんなの笑顔がいっぱい見えるんだ!」と答えており、この目がファンとのコミュニケーションツールになっていることがわかります。

過去の万博の偉大な遺産へのオマージュという制作者の深い意図と、「後ろのみんなの笑顔も見える」というキャラクター自身の健気な解釈が重なり合うことで、単なる奇抜なデザインが、時を超えた物語性を持つ魅力的な設定へと昇華されている点に感動を覚えます。

「ミャクけつ」グッズの登場

「ミャクけつ」の人気を社会現象へと押し上げたのが、公式グッズの存在です。特に、その魅力を象徴するアイテムとして開発された「お尻マグネット」は、熱狂的な人気を博しました。

「お尻マグネット」のヒット

2025年9月22日に発売された公式グッズ「ミャクミャク おしり」マグネットは、「ミャクけつ」ブームの火付け役となりました。

価格は880円(税込)で、万博会場内の西ゲートにある店舗「KINTETSU」でのみ、しかも「1人1点まで」という購入制限付きで販売されました。この希少性から、発売されるや否や即日完売し、フリマアプリなどで高額転売される事態に。

公式オンラインストアでの販売はなく、再入荷の予定もないことから、ファンの間では「幻の人気グッズ」と呼ばれています。

この商品は、店舗で偶然お尻を向けて置かれたぬいぐるみの姿が可愛かったことをヒントに開発されたものであり、ファンコミュニティから生まれた「ミャクけつ」の魅力を公式が的確に捉え、商品化したことが、さらなる人気爆発につながったと考えられます。

ファンの間で自然発生したニッチなブームを公式が見逃さず、限定販売という希少性を付加して商品化したマーケティング戦略は見事だと感じます。ユーザー発の熱狂を公式が巧みに増幅させた、理想的な相乗効果の事例と言えるでしょう。

まとめ:「ミャクけつ」ミャクミャクのお尻はなぜかわいい?

この記事では、大阪・関西万博で大人気の公式キャラクター「ミャクミャク」のお尻、「ミャクけつ」がなぜこれほどまでに人々を魅了するのか、その理由を多角的に解説しました。

主な要因として、認知心理学の専門家が指摘する「ベビーフェイス効果」や、当初の批判的な評価からの「ギャップ萌え」といった心理的な側面を掘り下げました。

また、造形的な特徴として、親しみやすい丸みのあるフォルムや、尻尾に目があるというユニークなデザインが持つ意味もご紹介しました。

さらに、即日完売し入手困難となった「おしりマグネット」の登場が、いかにして「ミャクけつ」人気を社会現象にまで押し上げたかという背景にも迫りました。

これらの要素が複合的に絡み合い、ミャクミャクのお尻は単なるキャラクターの一部分ではなく、多くのファンにとって特別な意味を持つ象徴となったのです。

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