「迷惑系YouTuber」として一世を風靡したへずまりゅう氏が、奈良市議会議員選挙で初当選――このニュースは多くの人に驚きを与えています。
一体なぜ、彼は当選できたのでしょうか?
かつて過激な動画投稿や数々の騒動で知られた彼が、一転して公職に就いた背景には、どのような変化や戦略があったのでしょうか。
なぜ、彼のような異色の経歴を持つ人物が激戦区の奈良市で支持を集めることができたのか、その要因には「時代の空気」や「SNSを駆使した発信力」、そして地域に根ざした政策提案など多面的な理由が隠されています。
この記事では、へずまりゅう氏が市議選で当選した理由に迫り、その過去から現在――そしてこれからの奈良市議としての展望まで、詳しくわかりやすくお伝えします。
選挙の舞台裏や市民の反応、現代社会における新しい政治家像についても深堀りしますので、ぜひ最後までご覧ください。
YouTuberへずまりゅう氏 奈良市議選で初当選!なぜ当選できたのか?

激戦を制しての初当選!注目の選挙結果速報
今回行われた奈良市議会議員選挙は、定数39議席に対して55人もの候補者が乱立する、近年まれに見る大激戦となりました。
※2025年の奈良市議会議員選挙は、7月20日(日)に投開票が行われました。
現職の議員に加え、新人候補も多数名乗りを上げ、有権者にとっては選択肢の多い、非常に注目度の高い選挙戦が繰り広げられました。
そんな厳しい選挙戦の真っ只中に、「無所属新人」として立候補したのが、へずまりゅう氏でした。
彼の立候補は当初、「売名行為ではないか」「当選するはずがない」といった冷ややかな声も少なくありませんでした。
しかし、蓋を開けてみれば、並み居る強豪候補を相手に堂々たる戦いぶりを見せ、見事当選ラインを突破。
多くの市民からの支持を得て、奈良市議会の新たな一員となる権利を掴み取ったのです。
この予想外とも言える「快挙」は、単なる一地方選挙の結果に留まらず、現代社会における選挙のあり方や、有権者の意識の変化を象徴する出来事として、全国的な注目を集めることとなりました。
【奈良市議会議員選挙2025の候補者】へずまりゅうの公約【候補者一覧公約政策情勢速報結果】
へずまりゅう氏のプロフィール、経歴、結婚など
ここで、へずまりゅう氏のプロフィール、経歴、結婚状況についてまとめておきます。
へずまりゅう氏のプロフィール
| 項目 | 内容 |
| 活動名 | へずまりゅう |
| 本名 | 原田 将大(はらだ しょうた) |
| 生年月日 | 1991年5月9日 |
| 現在の年齢 | 34歳(2025年7月時点) |
| 出身地 | 山口県 |
| 学歴 | 山口県鴻城高等学校 卒業 徳山大学(現:周南公立大学)卒業 |
| 現在の職業 | 奈良市議会議員、動画クリエイター |
これまでの経歴
へずまりゅう氏は、非常にユニークで波乱に満ちた経歴の持ち主です。

レスリング選手から会社員へ
学生時代はレスリングに打ち込み、国体やインターハイに出場するほどの実力者でした。大学卒業後は、大手鉄鋼メーカーである新日本製鐵(現:日本製鉄)に就職し、一度は会社員としての道を歩んでいます。
「迷惑系YouTuber」として
その後、会社を退職し、YouTuberに転身。「迷惑系YouTuber」として、有名YouTuberにアポなしで突撃したり、スーパーで会計前の魚の切り身を食べたりするなど、過激で物議を醸す動画を多数投稿し、良くも悪くも一躍その名が全国に知れ渡りました。これらの活動により、複数回逮捕され、裁判も経験しています。
更生と社会貢献活動
数々の騒動の後、彼は自身の行動を反省し、「更生」を宣言。近年は、能登半島地震の被災地で瓦礫撤去のボランティア活動に尽力するなど、社会貢献活動に積極的に取り組む姿が報じられるようになりました。
政界への挑戦
2024年には東京都知事選挙への出馬を表明(最終的には立候補せず)。そして、2025年7月20日に投開票が行われた奈良市議会議員選挙に無所属で立候補し、見事当選を果たしました。選挙戦では、自身のSNS発信力を活かしながら、奈良公園の鹿の保護やゴミ問題の解決などを訴え、多くの市民の支持を集めました。
結婚について
へずまりゅう氏は既婚者です。
2023年3月に「へずま嫁」として知られる「しーちゃん」と結婚しました。同年7月には多くの著名人も出席する盛大な結婚式と披露宴を挙げています。

過去にSNS上で「離婚する」といった投稿がされたこともありましたが、その後撤回されており、現在も夫婦関係は継続しているとみられます。
迷惑系YouTuberから「更生」への道のり
へずまりゅう氏と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、やはり「迷惑系YouTuber」としての過去の姿でしょう。
動画配信者として一躍有名になった彼は、過激なパフォーマンスで世間の注目を集めましたが、その手法は度々社会的な批判を浴び、法的なトラブルに発展したことも一度や二度ではありませんでした。
しかし、ここ数年の彼の動向は、そうした過去のイメージを大きく塗り替えるものでした。
結婚を機に生活の拠点を固め、能登半島地震をはじめとする災害発生時には、誰よりも早く現地に駆けつけ、瓦礫の撤去や炊き出しといったボランティア活動に積極的に参加。
その実直な活動ぶりは、SNSを通じて多くの人々に伝わり、「彼は本当に変わったのかもしれない」「見直した」といった声が聞かれるようになりました。
この「更生」への道のりが、今回の政治家挑戦への重要な布石となったことは間違いありません。過去の過ちを真摯に反省し、社会のために汗を流す姿を見せることで、かつての批判的な視線を少しずつ「応援」へと変えていったのですね。
当選をたぐり寄せた巧みな選挙戦略
知名度だけでは、地方選挙を勝ち抜くことはできません。へずまりゅう氏の当選の裏には、現代ならではの巧みな選挙戦略がありました。
一つは、「地域課題に根差した政策」を明確に打ち出したことです。
彼は選挙戦において、観光客にも市民にも愛される奈良公園の「シカの保護と共存」問題、ポイ捨てが後を絶たない「ごみ問題の改善」、そして景観や環境への影響が懸念される「メガソーラーの建設反対」など、多くの奈良市民が日頃から関心を寄せている具体的なテーマを政策の柱に据えました。
これにより、「単なる目立ちたがり屋ではない。本気で奈良のことを考えている」という姿勢を有権者に強くアピールすることに成功したのです。
そしてもう一つが、彼が最も得意とする「SNSやYouTubeを最大限に活用した情報発信」です。
従来の選挙運動が街頭演説やビラ配りといった「地上戦」を中心とするのに対し、彼は自身のYouTubeチャンネルやX(旧Twitter)で政策を分かりやすく解説したり、日々の活動を動画で報告したりと、圧倒的な拡散力を持つ「空中戦」を展開しました。
これにより、政治に関心の薄かった若い世代や、インターネットを主な情報源とする層にまで、自身の主張を効果的に届けることができたのです。
この空中戦での知名度と、地域課題に真摯に取り組む地上戦での姿勢が結びついたことが、幅広い支持層の獲得につながった最大の勝因と言えるでしょう。
驚きの得票数とSNSでの反響
選挙結果の詳細を見ると、へずまりゅう氏は無所属の新人でありながら、多くの票を獲得し、上位での当選を果たしました。
これは、一部の熱狂的なファンだけでなく、予想以上に多くの一般市民が彼に期待を寄せたことの証左です。
この結果を受けて、SNS上ではこんな意見も飛び交いました。
「本当に当選するなんて、時代は変わったな」
「過去は過去。これからの活動に期待したい」
といった驚きや応援の声が上がる一方で、
「本当に議員が務まるのか?」
「政策よりも話題性で選ばれただけでは?」
といった懸念や批判的な声も依然として存在します。
特に象徴的だったのが、「悪名は無名に勝る」という言葉が改めて注目されたことです。
これは、「悪い評判でも、全く名前を知られていないよりはマシだ」という意味ですが、今回の選挙結果は、良くも悪くも圧倒的な知名度を持つことが、いかに選挙において有利に働くかを示した事例となりました。
彼の当選は、私たちに「政治家を選ぶとはどういうことか」という根本的な問いを投げかけているのかもしれません。
「奈良をよりよい街に」今後の活動と公約への注目
当選後、へずまりゅう氏は「これからは奈良市民のために全力で働く。奈良をよりよい街にしたい」と力強く決意を語りました。
彼が掲げた公約の中でも、特に注目されるのは以下の点です。
シカと市民の安全を守る具体的な施策
観光資源であるシカを保護しつつ、交通事故や農作物への被害といった、市民生活との間で生じる問題を解決するための具体的な条例や仕組みづくりに取り組むとしています。
行政の“内部告発”と徹底した情報発信
自身の強みである発信力を活かし、市議会や行政の動きを市民に分かりやすく、タイムリーに伝えていくと宣言しています。
時には、これまでタブーとされてきたような行政の内部情報にも切り込み、「ガラス張りの市政」を目指すという彼のスタイルは、新しい市議会議員像を感じさせます。
もちろん、議会での質疑や条例案の策定など、実際の政治活動は未知数であり、その手腕はこれから厳しく問われることになります。
しかし、既存の政治家にはない視点と発信力で、市政に新しい風を吹き込んでくれるのではないかという期待も高まっています。
まとめ:YouTuberへずまりゅう氏 奈良市議選で初当選!なぜ当選できたのか?
この記事では、元「迷惑系YouTuber」として知られるへずまりゅう氏が奈良市議選で初当選を果たした背景や理由について詳しく解説しました。
彼が選挙で支持を集めたのは、過去の話題性だけでなく、SNSを駆使した効果的な情報発信や、地域社会に根ざした具体的な政策提案が大きな要因です。
また、時代の変化により多様な経歴を持つ人物が政治の場に登場することで、新たな政治像が形成されつつあることも示唆されます。
この記事を通じて、へずまりゅう氏のこれまでの歩みや選挙戦略、市民の反応、そして今後の活動にかける期待について理解を深めていただければ幸いです。
今後の動向にも注目していきましょう。
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